ERPとは、Enterprise Resource Planning(エンタープライズ・リソース・プランニング)の略であり、ビジネスが適切に機能するために必要な基幹業務を実装するソフトウェアを指します。会社の経営に関わるすべての要素を、単一のセントラルシステムとデータベースに組み込むことで、一元管理を実現します。ERPを活用することで、経営の運用コストを削減し、利益を向上させることができます。

ERPシステムと言っても1種類のソフトウェアというわけではありません。さまざまなモジュールや機能をERPソフトウェアに追加・削除ができ、企業が持つ独自の要求を満たすことができるのです。

全社的に活用するERPに対し、部門ごとに異なるモジュールを追加することもできます。例えば、小売部門 では、プロジェクト管理、在庫管理、および顧客関係管理(CRM)のためのモジュールが必要になるでしょう。

ERP内のモジュールは、すべての工程を照合し、統合することで日々の業務を合理化します。事業が拡大し、市場の変化に適応していくように、ERPも時間の経過とともに進化していきます。現代のERPの活用は、運用コストを削減しながら、業界のベストプラクティスを維持するための最適なソリューションと言えます。

では、ERPはどのように、コストを削減しつつ、企業の成長と成功を後押しすることができるのでしょうか?

人工知能(AI)

ERPシステムは、さまざまな先進技術を取り入れており、あらゆるビジネスに対して、ERPソフトウェアによって簡単に自動化できるプロセスを持ち合わせています。例えば、小売業では顧客データの入力、会計事務所では請求書管理、研究所ではサンプル分析などで、AIによる自動化が適用されています。

事業が成長・拡大すると、表計算ソフトでは事足りなくなってきます。そんな時が、まさにERPシステムを導入するタイミングと言えます。データの取り扱いと管理をより簡単に、効率よく行うことができます。

 

拡張サポート

企業は従業員を雇い、日常業務を管理し、複数の工程を調整するために多くの金額を費やしています。例えば、小売業者では、製造、包装、出荷の各段階が、会社の受注処理方針に沿っているかどうかを確認する必要があります。

受注処理の各段階を統合するERPシステムなしで、これを実現することは、ほぼ不可能です。管理者は、注文を処理するために、従業員を増やすか、配送までの時間を長く取ることになります。どちらもデメリットがあり、前者だと、支払いが増え、収益が減ることになります。後者の場合は、顧客満足度を下げ、会社の評判に悪影響を与えることでしょう。

ERPは、すべての業界にメリットをもたらすことができます。企業が効率性と生産性を高めるために、業務を自動化し、合理化する支援をし、結果として、パフォーマンスを犠牲にすることなく運用コストを削減し、ビジネスを成功に導くことにつながります。

 

透明性と内部統制

ERPはまた全ての従業員がアクセスし、業務を単一のシステムで実現しながら、経営陣には透明性と内部統制の実現をもたらします。

透明性は、企業の弱点や改善すべき領域を識別するために活用できます。例えば、弱い領域として、お客様の注文に対し、納期が遅い場合があるとします。これは、ERPシステムがあればデータとして認識することができますが、そうでなければ見逃してしまうかもしれません。

もちろん、うまく稼働している領域を識別することもできます。成功している部分を見極め、活用することにより、さらなる成長への機会を掴むことができます。

ERPは、過去と既存のデータから、将来の予測を行うためにも活用できます。予測によって、必要な在庫を決定することができ、例えば、繁忙期に間に合うように新製品の受注を行うことが可能となります。

ERPソフトウェアはカスタマイズ可能で、あらゆる業種の企業のニーズを満たすことができます。企業の規模に関係なく、ERPを活用することによって、製品やサービスの品質への妥協をすることなく、運用コストを削減することができるのです。

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