パンデミックの発生により、多くの人が世界経済の大混乱を覚悟したにもかかわらず、コロナ禍の今でも、多くの企業が事業を拡大しています。それはなぜでしょうか?今回のブログ記事では、その理由に迫りたいと思います。

このパンデミックによって、極めて長いグローバルサプライチェーンは、災害レベルの危機の影響を受けやすく、小売業の破綻につながることが証明されました。そして、地元の製造業の成長に影響を与えています。米国では、多くの企業やサプライヤーが需要の増加に対応するのに苦労し、それまであまり稼働していなかった製造を再開・拡大することで対応しました。欧州でも同様の傾向が見られました。Brexitの影響とは関係なく、製造工場が少しずつ復活しています。数十年間ほとんど機能していなかった分野が再始動する中で、最大のボトルネックは、物流の問題や、製品・労働力の不足です。一連の流れは、グローバルサプライチェーンシステムの再編成を意味し、製造から輸出までを扱う分野が再び地位を確立しつつあるのです。国境が閉鎖され、サプライチェーンが枯渇し、人の動きが制限される中、ビジネスはよりローカル化していると思われるかもしれません。しかし、実際には多くの事業がグローバルに拡大しています。

賢明な企業は、驚くほど迅速に現状に適応しています。コロナ(Covid-19)によってどのように事業拡大のスタイルは変わったのでしょうか?

オンライン事業への移行

オンラインのみの事業は10年前から増加傾向にありましたが、Covid-19の発生で一気に加速しました。従来のような実店舗を持たずとも、ウェブサイトさえあれば商売が成り立つようになりました。そのために、海外に物理的に進出する必要もなくなりました。オフィススペースも家具も必要ないので、商売の拠点を探し、賃貸契約を交わす必要がないのです。同様に、事業拡大をサポートするための人材と働き方も変化しています。

どこからでも仕事ができる

トロントの自宅で在宅勤務する社員が、ブラジルの拠点のサポートをできるように、仕事の多くはもはや特定の場所に制限される必要がなくなり、企業もまたそれを理解していると思います。複数の調査により、自宅で仕事をする社員は、気が散る要因や中断にうまく対応し、より長い時間集中し、仕事やコミュニケーションをより自信を持って遂行し、さらにより創造的に考えることができることが証明されています。また、Zoom、Teams、Slackのようなアプリなど、この新しいパラダイムに対応するテクノロジーも台頭してきました。このような後押しも受け、グローバル企業は、海外市場に進出する際に生じる多くの問題を回避しつつも、海外市場で事業を展開できるようになりました。

実拠点を持つかどうか

新しい国に進出する際に最も難しい要素として、異なる法的な税制やコンプライアンス規制を理解することが挙げられます。複雑な故にリスクが大きく、評判の失墜、罰金、納期の遅れ、資金調達の困難、さらには刑罰など、あらゆる違反につながる可能性があるのです。しかし、実拠点を持たず、オンラインのみで事業展開することで、このようなリスクの一部を避けることもできます。

より広い選択肢から優秀な人材を確保する

在宅勤務の働き手を選ぶことによって、人材の対象は、その地域に留まらず世界中の有能な候補者にまで拡大されます。リクルーターはもはや国境に縛られることなく、その分野のトップに立つような最も魅力的な人材を、世界中からスカウトすることができます。

新しい市場への参入は、グローバルな採用、現地のコンプライアンスの遵守への対応方法、実拠点を持たないことなどによって容易になりました。それによって事業の拡大は以前よりはるかに速く行うことができるようになりました。グローバルな事業展開のために、生産性を追跡し、拠点同士や本社との接続を維持するためにはERPシステムが必要となってきます。SAP ERPを提供するbe one solutionsは、貴社の事業拡大プロジェクトと共に歩み、支えることができます。すべてリモートでのご支援もできますので、変化の激しい今日でも事業拡大のスピードを落とす必要はありません。

  

 

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