ERP:ビジネスと共に成長するソリューション

ビジネスにERPシステムを取り入れるかどうかは、大きな決断です。利用可能なERPシステムの種類は多岐にわたり、さらに、どの業務に、どのようにソリューションを適用するのかも決めなければなりません。

現在、中小企業は、一般的にプロセスごとに個別のソリューションを選ぶ傾向にあります。CRMのために1つのソリューション、製造のためには別のソリューションをという考え方です。実際、これらの個別のソリューションは、企業の成長のために効果的でしょうか?完全統合型ERPシステムを導入した場合と比べてどうでしょうか?

個別システムの活用は、企業の成長を促進できるのか?

中小企業は、完全統合型ERPではなく、個別のソリューションを選ぶ傾向があります。それは、完全統合型ERPは、学習と実装に多くの時間がかかり、コストも高く、さらに細部の調整が必要になるという理由からです。

しかし、会社が成長過程にあるとき、完全統合型ERPシステムが導入されていないことで、その能力が制限されてしまうことがあります。今後の成長も見極めてあらかじめ備えておきたいのであれば、ビジネスのバックグラウンドとしてしっかりとしたERPシステムが必要です。

過去10年間で、より多くの独立したソリューションが使えるようになりました。これらのシステムのほとんどは、クラウドベースで、リーズナブルな価格に、外部のサポートがあり、マーケティング、製品管理、業務管理などのさまざまな特定のニーズに向けたオプションを提供しています。

こうしたシステムは、契約も導入も簡単です。財務的な余裕があまりない企業は、このようなシステムを選択し、結果多数の個別ソリューションを使用することになります。会社の規模が小さいうちは効果的かもしれませんが、成長過程にある場合は、拡張性に欠けるという点で障害となってしまいます。ベストプラクティスとしては、企業が完全統合型ERPシステムを導入できるようになった瞬間に、切り替えるべきなのです。

完全統合型ERPの拡張性

完全統合型ERPソリューションであれば、拡張性は保証されているというわけでもありません。ニーズにあったソリューションでないと、全てのビジネスに適用できるとは限らないということにご注意ください。

be one solutionsのBennyは、「ERPは高価すぎて、時間がかかりすぎることがある」と指摘します。「大企業であってもこれが課題になることがあります。個別のソリューションがいまだに存在するのは、完全統合型ERPは負担が大きい場合があるからです。」

Bennyが指摘したERPの課題とは、新しいプロセスの導入や変更に時間がかかるため、統合ビジネスプロセスを持つ組織によっては、負担が大きすぎるということです。そのため、新しいERPを導入する際には、適切な既存の機能を備えておくことが重要です。

また、ERPは一般的にすべてのビジネスに適合するように設計されているため、一部の特殊な製造会社などは、汎用ERPではうまくサポートされない場合があります。このような場合、そのERPシステムに付随するサービスに注目してみてください。例えば、補完的なソリューションを提供するパートナーがグローバルに存在するかどうかも重要です。選択したERPがオープンプラットフォームである場合、ソリューションパートナーは、ニッチな業界向けであっても最適なソリューションを開発し、グローバルで共有することができます。これによって、ERPシステムと個別ソリューションを合わせて活用できるのです。

最後に

個別システムまたは完全統合型ではないERPは、中小企業にとって良いソリューションですが、ビジネスの成長時には、システム間で統合ができず障害にもなり得ます。

ERPシステムは、成長を望む企業にとって必要不可欠です。しかし、企業のニーズによってはERPシステムであっても拡張性の課題が出てきます。  

ERPシステムがオープンプラットフォームで、さらにソフトウェアを共同開発する意欲と能力を持つパートナーがいれば、ニッチなビジネスであっても、完全統合型とサイロ化されたソリューションが動作する形の組み合わせた案を実現することができます。

どのような業界であっても、優れたERPシステムは、成功し、継続的な運営をサポートするための柱となるものです。SAP Business OneやSAP S/4HANAなどのERPビジネスソリューションの詳細について、最新情報をお届けしていますので、当社be one solutionsのブログをご確認ください。

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